2013年11月6日水曜日

最近、北欧がブームみたいだけど、メタル界では北欧がアツイのは常識。

Facebookを見ていたら、非メタルの友人や知り合いが、ここぞとばかりに「世界一ダサいアルバムジャケット選手権」とかいうまとめをシェアしていて(&イングヴェイの姿がプレビュー画像で大写しになっていて)「ふぅん、で、貴方達はカッコ良かった頃のインギーを知ってるわけ?」と、いちいち「メタル=ダサい」というイメージに反論したがる、自意識過剰・被害妄想メタラーな私ですw


いや、別に私、イングヴェイのファンじゃないんですけどね、彼がカッコ良かった頃を知ってる人がケナすのはアリだけど、知りもしないくせにケナすのはナシだろう、とかマジメに思ってしまうわけですよ、ええ。
まぁ、そう思うようになった理由のひとつは、私がスウェーデンかぶれだからかもしれないですね。

先日、スウェーデンはストックホルムにオープンしたばかりのABBA The Museumに行ってきたのですが、そこに併設されているSwedish Music Hall of Fameでも、ほら(↓)、ちゃんと彼の衣装とギターが飾ってある。


間違いなくスウェーデン(の'80年代)を代表するミュージシャンなんだなぁ、と。
あと、(↑)のポスターを見てお気づきの方も多いと思いますが、Europeもね。

そんなスウェーデンを代表する2アーティストが揃って出演した今年のLoud Parkを振り返ってみても、やっぱりメタルを語るうえで北欧ネタは欠かせないよなぁ、というのが今日のトピックです。(前置きが長い?w)

メタルファンの間ではおなじみのこの地図(↓)を出すまでもなく、北欧、特にフィンランド、スウェーデン、ノルウェーはメタル大国として有名です。(地図で赤くなっているあたりね。)
・・・って、非メタルの人にとっては初耳だったりするのかな。。。(←普通の人の感覚がわからないもので・・・)


「なんでそんなに北欧でメタルが栄えたんですか?」っていう素朴な疑問への回答はこのへんを見ていただくとして(だってフィン人、スウェ人、ノル人の知人・友人かなりいるけど、誰も明確な答えは持ってないもん)、やっぱり「寒いから」は自分も大きな理由の一つだと思いますね。

私は夏も冬も北欧旅行してますが、彼ら、夏と冬で人格が変わるような気がします。(冬の方が自殺率が高いという噂?もあるし。)
毎日、朝の8時ぐらいまで薄暗くて、昼の2時ぐらいにはもう夕方みたいになっちゃうような天気が何か月も続くことを考えると、そりゃぁ、夏の太陽が恋しいよなぁ、と。
(雪が積もると照り返しで明るく感じるけど、それも無いと、本当に真っ暗。)

この話は、最近やたらとソーシャルゲームでフィンランドが注目される話にも共通していて、「なぜフィンランドからは次から次へと優れたゲーム系スタートアップが出てくるのか?」という記事とかを読んでもらうとおわかりの通り、要はオタクが多いんですよ。笑。

なので、彼らと接していると、まじで私はたまに外国人であることを忘れるほど。
英語もお互い第二外国語だから、ネイティブが話すより俄然わかりやすいし、基本、人見知りだったりシャイな人が多かったり、なにげに日本人とは相性が良いと思います^^

とは言え、私達が「東アジア」と、日本・韓国・中国をいっしょくたにされると違和感をおぼえるように、彼らもフィンランド、スウェーデン、ノルウェーを混同すると嫌がります(・・・まぁ、間違えられることにも、もう慣れてるんだけどね^^;)

フィンランドは「スカンジナビア」じゃないし(民族が違うので言葉も違う)、ノルウェー人とスウェーデン人はノル語とスウェ語で喋っても理解し合えるけど、デンマーク人とは理解し合えないし(スペルは似てるけど、発音が違う)、などなど・・・。
このあたりは語りだすとキリが無いので別の機会に。。。

もちろん、メタル文化についても結構違いがあって、メタルなスウェ人は「フィンランドやノルウェーはイイよなぁ」とか言っていたりする。

我々日本人メタラーからすると、In Flamesが国民的バンドだったり(スウェーデン政府が認定する"Music Export Prize"に選ばれたから)、Watainがスウェーデン版グラミー賞を受賞していたり、朝のワイドショーにOpethが出演していたりするだけで、「凄い!スウェーデン、メタル天国!」とかキャピキャピしてしまうわけですが、スウェ人メタラーは(↓)の動画を観て、「このニュースキャスター、何度もデスメタルって、無駄に強調してる・・・」とイライラしているわけですw


傍から見てると、大して違いなんて無いように見えるかもしれない北欧諸国ですが、スウェ人メタラーからは、結構「ノルウェーとかフィンランドの方が(メタル的に)進んでる」なんて意見を耳にします。まだまだ「メタルはアンダーグラウンド扱い」なんだとか。

隣の芝生が青く見えるのはどこも一緒ってことなのかなー。

確かにフィンランドは、「音楽の輸出をサポートし輸出収入の成長」に貢献することを目的としたMusic Export Finlandという団体が日本でもLOUD & METAL ATTACKなんていうメタルフェスを開催していたり、それを大使館が全面的に応援していたり、メタル輸出国として世界をリードしている印象が強いです。
ヘルシンキを歩くとメタラーに当たる、と言っていいほど、街中をメタラー風の人が歩いている割合も高いです。(←私の個人的な印象ですが・・・)


ノルウェーについては、私もまだ若干勉強不足というか、どうしてもブラックメタルの(関係者が人を殺したり教会を焼き打ちにしたりした)印象が強すぎるのですが、意外にもブラックメタル出身のIhsahnが、先述のOpethと一緒に、国定機関のスポンサーのもとでツアーをしていたり、彼が来日したときには大使館のサイトで広報されていたりするんですよね。

#ちなみに私、Varg Vikernesが焼き打ちにした、ノルウェーはベルゲンのFantoft Stave Church(↓)も実際に観に行っておりますが、彼の地では重要文化財を喪失させた「犯罪者」なので、軽々しく「ファンです♪」とか言わない方が良いです、まじで。。。



・・・と、まあ、長くなりましたが、その認知のされ方には若干の差こそあれ、人口と資源の少なさをカバーすべく、IT産業と同じぐらい、メタルも国が誇る文化の一つとして、政府が積極的にバックアップしていく、北欧諸国の柔軟な姿勢、伝わりましたでしょうか?

私個人的には、そういう「土壌が育っている」感じって言うんでしょうか、一概に先入観だけで決めつけない包容力のようなものに惹かれてしまうんですよねー。

かれこれ北欧にハマって、もう6年ぐらいになりますが、今後もちょくちょく、このブログで話題にするかと思いますので、よろしくです。
(・・・なんか、いまいちオチがないというか、投げやりな締め括り方でスミマセンw)

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