2013年11月26日火曜日

「ライブ写真撮影解禁」とか、何を今さら・・・(呆)

最近、TwitterのタイムラインやらGunosyやらで、やたら「ライブ写真撮影」という言葉を見かけるので、何事?と思っていたら、こんなページがまとまっていた。
まぁ、どの記事を読んでもイラっとすることこの上ないのだが、なかでも衝撃だったのが、これ。

ライブでの「撮影解禁」をどう思う?

なんと、「解禁に反対」が「解禁に賛成」を上回ってる・・・! 
はぁ?!まじで意味がわからない・・・! 

この反対してる人達は、YouTubeで「paul mccartney 2013 live」で検索とかしたことないんでしょうか?!
(ちなみに検索結果は、約46万5000件。動画だけでこの数だから、写真はその何十倍も出回ってると考えた方が良いでしょう。)

ようやっっっと、日本も海外に追い付き始めただけのことで、 
  アーティスト自身がライヴ中の写真・動画撮影を禁じていることは少ない
  勝手に禁じているのは、日本の音楽業界関係者(主にプロモーター) 
ってこと、あまりにも知られてなさすぎるみたいでビックリした。

海外のロック・ファンの間では、こんなイラストがソーシャルメディアで拡散されるぐらい、ライヴ会場でスマホやデジカメを掲げる人が多いのはもはや常識だ。


・・・にも関わらず、「ポール・マッカートニーの「写真撮影解禁」 禁止の動画撮影が横行するなど苦情も」なんていう記事が拡散される日本・・・。
あまりにもアホらしくて言葉も出ない。
(と言いつつ、こうしてムキになってブログ書いてるんだけどねw)

確かに、静かな曲のときにシャッター音連発、ライヴ中に延々と液晶の光がチラつくのは不快だと感じる。
だけど、これを「撮影マナー」とか言って、上記のように「賛成?反対?」とか騒ぎ立てる様子も、非常に日本ならではの現象だと思う。
そう、「人に迷惑をかける」ということを必要以上に強調する文化ね。

ライヴ会場に行けば、不快な客というのは、必ずいるもの。
カメラ関係に限らず、音痴なくせに大声で歌う客とか、バラードなのに暴れる客とか、体臭がキツイ客とか、、、まぁ、枚挙に暇がない(苦笑) 

もちろん海外のファンも「あの曲でモッシュするなんて信じられない!」とかいう書き込みをネットにしていたりはするが、基本的にフリーダム。
途中で酒を買いに行ったまま帰ってこない客、私語に興じてロクにステージなんて観てない客、ずーっとイチャついてるだけのカップルなど、さまざまだ。
あまりに度を超すと喧嘩が起きたりするけど、基本的には、そこにいる皆が思い思いにライヴ会場の空気を楽しんでいる雰囲気がある。 

私は海外ライヴの雰囲気が本当に好きで、その解放感・楽しさなどを心から味わうために渡航していると言っても過言ではない。
ステージの近さに象徴されるように、ファンとアーティストの距離も近いし、ファン同士のつながりも醍醐味のひとつだ。

なぜ日本では、ライヴ会場でさえも殺気立ったりしてしまうんだろう?
おそらく、何でもかんでも規制したりして、皆が人目を気にしてしまい、心に余裕が無くなっているせいなのではないだろうか。

アーティストは、もはや規制などしても意味が無いことをよく知っている。
YouTubeなんかで動画を観ても、自分たちのライヴの魅力は伝わらない」と自信を持てるぐらいのアーティストじゃないと、これからは生き残っていけないだろう。

人間は規制されたら反発する生き物だ。
(最近は以前よりも随分と廃れてしまったが、)日本は世界有数のライヴ・ブートレッグ生産国である。海外アーティストが来日すると、西新宿のブートレッグ街に買い物に行くのは、あまりにも有名な話。
まぁ、そうやって、裏ビジネスみたいなのが栄えるのが日本特有の現象なんだろうね。表で出来ない分、陰でコソコソ、みたいな。

ちなみに、先日参加した某メタルフェスでは、あるアーティストが、プロモータ主催のサイン会と、レコード会社主催のサイン会両方に参加していたんだけど、前者では「写真撮影厳禁」、後者では「写真撮影OK」になっていた。

ライヴ会場でよく見かける揃いのジャンパーを着たスタッフが、ファンがカメラを向けると必死になって手をかざして阻止しようとする姿がもはや滑稽だった。(バスケのパスをガードする人みたいだったんだよ、まじでw)
レコード会社が許可しているのに、プロモータが禁止する、この意味はいったい何なのだろう? 

私が推測するに、日本はいわゆる芸能ビジネスの名残が色濃く残っているせいなのではないかと思う。いわゆる「興行」ってやつですね。
芸能人を必要以上に祭り上げる文化というか、関係者は偉くも何ともないのに、芸能人の周りにいるだけで、ファンを見下すような雰囲気ね。

先ほどの規制の話と同じで、ファンを遠ざけようとすればするほど、ファンはアーティストに近づこうとしてガッつくっていうね。
なので、海外ライヴに行くと、後ろからギュウギュウ押されたりしないし、アーティストがウロウロしていても放っておく人が多いことに驚かされる。
要は、日本はアーティストを特別扱いしすぎなんですよ。

・・・と、まあ、日頃から鬱憤がたまって仕方ない話題だったので熱く語ってしまいましたが、これを機に日本でも、ライヴをもっと自由に楽しむ方向になるといいな、、、って、まぁ、たぶん無理だろうから私は海外ライヴに行きますけどねw

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